こども商品券 for Biz

2026年9月18日

ビンゴ景品の選び方|予算・個数・等級構成の決め方と避けたい景品の条件

「ビンゴ大会の景品を任されたものの、いくら用意すればいいのか見当がつかない」 「何個買えば足りるのか判断できない」

イベントの幹事を任されたとき、最初につまずきやすいのが景品の準備です。
商品から探し始めると、いくらの景品を何個買うのかが決まらないまま、候補だけが増えていきます。

この記事で整理するのは、景品の予算と個数を逆算で決める手順。
あわせて、候補から外したい景品の条件と、法人が主催する場合に確認しておきたい経費・法律の論点もまとめました。
税務・法律に関する記述の典拠は、国税庁および消費者庁の公開情報です。

読み終える頃には、以下の3点が判断できるようになります。

なお、法人でまとめて手配する場合に確認したい情報は、記事の最後にまとめています。

ビンゴ景品の予算と個数は「逆算」で決める

景品選びで最初に決めるのは、商品ではなく規模です。

本章では、以下の3ステップで規模を確定させます

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ステップ1:景品の総予算はイベント全体から逆算する

最初に確定させるのは、イベント全体の費用のうち景品に充てられる金額です。

景品費を先に決めてしまうと、会場費や飲食費を後から調整することになります。
会場費や飲食費など、先に見積もりを確認できる費用を差し引き、残りから景品費を切り出す順序で考えると、予算を管理しやすくなります。

このとき同時に確認したいのが、費用の負担元です。

会社が全額を負担するのか、参加者から会費を徴収するのか。
どちらかによって、金額の判断材料が変わります。
会費制の場合、景品費の原資は参加者が支払った会費です。
つまり景品を豪華にすれば、その分だけ飲食に充てられる金額が減ります。
どちらを厚くするかは、参加者の期待がどこにあるか次第。
1人あたりの景品予算については、景品を販売する事業者のWebサイトで1,000円〜3,000円程度という目安が示されることがあります。

ただし、公的な統計に基づく数値ではありません。

金額そのものを基準にするより、イベント全体の費用のうち景品に何割を充てるかで考えるほうが、自分のイベントの条件に合わせやすくなります。

ステップ2:景品の個数は「当たる人の割合」から決める

総予算が決まったら、次は個数です。

先に確定させたいのは、参加者の何割に景品が当たる設計にするかという方針。
考え方は2つに分かれます。

どちらにも構造的なトレードオフがあり、一方が正解ということはありません。
判断材料になるのは、参加者同士の関係が翌日以降も続くかどうかです。

社内・地域・子ども会のように参加者同士の関係が継続する集団では、参加者全体が楽しめる構成を重視する考え方もあります。
この点を重視するなら、全員に行き渡る方式が有力な選択肢。

一方、単発のイベントで当日の演出を優先するなら、当選者を絞って1点あたりの金額を上げる設計も成立します。

なお、個数を決める際は、当日の所要時間も確認しておきたいところです。
受け渡しに1人30秒かかると仮定すると、20点で約10分、50点で約25分。
進行表に確保できる時間から、個数の上限が決まる場合もあります。

ステップ3:1点あたりの単価を出して景品リストに落とす

総予算と個数が決まれば、割り算で1点あたりの平均単価が算出できます。

たとえば総予算60,000円で20点用意する場合、平均単価は3,000円です。

ただし、この平均単価どおりに20点すべてを揃えると、どの当選者も同じ金額の景品を受け取ることになります。
進行の中で金額に差をつけたいなら、平均単価は全体の枠として押さえるだけにとどめ、等級ごとの振り分けへ進みましょう。

その配分の考え方を、次章で整理します。

ビンゴ景品の等級構成と「当選割合」の組み方

同じ総予算でも、等級の組み方によって当選者ごとの金額は変わります。

本章で解説するのは、次の3点です。

目玉景品に寄せるか、全体に散らすかで金額配分が決まる

等級構成は、「特賞」「中間賞」「参加賞」の3階層で考えると整理しやすくなります。総予算は固定です。

特賞に多く配分すれば、その分だけ中間賞以下の単価は下がります。
逆に全体へ均等に散らせば、特賞の金額は上がりません。

この配分について特定の比率を推奨する情報も見られますが、比率の根拠となる調査は示されていません。

数値をそのまま当てはめるのではなく、以下の条件から選ぶ方法を紹介します。

参加賞を用意すると「当選しない人」がいなくなる

参加賞を全員分用意すれば、当選しない参加者はいなくなります。

1点あたりの単価は下がりますが、「何も受け取れなかった人」という区分そのものがなくなる点が、この設計の効果です。

子どもが参加するイベントでは、確認したい点がもう一つ加わります。
兄弟姉妹で参加している場合に起こりやすいのが、片方だけが当選するという状況。
対象年齢が限定された景品にも注意が必要です。当選しても使えない子どもが出てしまいます。

家族参加型のイベントでは、年齢差や兄弟姉妹間の差が生じない構成になっているかを、景品を決める段階で確認しておきましょう。

渡す順番と渡し方で発生する構造的な問題

高額な景品が早い段階で出てしまうと、後半に残るのは単価の低いものだけです。

これは演出の問題ではなく、在庫の減り方による構造的な結果。

回避策のひとつが、番号だけを書いた三角くじを使う方式です。ビンゴ成立者にくじを引いてもらえば、揃った順番と景品の金額は連動しません。

渡し方でもう一点、持ち帰りの負担も確認しておきたいところ。

大型の景品は、現物ではなく目録や引換券で渡す方法もあります。二次会や公共交通機関での移動があるイベントでは、有力な選択肢です。

持ち帰りまで含めた景品選びの基準は、避けたい景品の5条件にまとめました。

ビンゴ景品の選び方|参加者層の確認と避けたい5つの条件

景品の候補は、参加者の構成と持ち帰りの条件から絞り込めます。

本章の構成は次のとおりです。

参加者の構成によって、事前に確認すべき条件は変わります。

大人中心のイベントで確認したいのは、参加者の帰宅手段です。
電車移動が中心なら、サイズと重量が制約になります。

学生中心のイベントで先に決めておきたいのは、等級ごとの金額差の幅。
上限と下限を決めてから商品を探すと、候補が絞りやすくなります。

家族参加型のイベントは、確認すべき条件が最も多い場面です。
社内のファミリーデーや子ども会、自治会や園の行事などが該当します。
参加者の年齢幅が広いため、1種類の景品を全員が使いやすいものにするには工夫が必要です。
この場合、受け取った側が使い道を選べる景品であれば、年齢によるミスマッチを抑えやすくなります。
子ども向けの贈り物であれば、こども商品券のような子ども向けの券類も選択肢のひとつ。
券であるため運搬の負担が小さく、受け取った側が使い道を選べる形式になります。

具体的な商品を調べる前に、以下の2条件で候補を絞り込めます。

1つ目は、自分では買わないが日常で使うものであること。
日常的に消費するもので、普段は選ばない価格帯の商品が該当します。

2つ目は、受け取った人が使い道を選べるものであること。
参加者の好みや家族構成が事前にわからなくても、選択の余地があるものなら受け取った側の条件に合わせられるはずです。

この2条件で絞ってから商品を探せば、候補を1つずつ検討する手間が減ります。

等級構成が決まれば、価格帯ごとに探すカテゴリも絞り込めます。

代表的なカテゴリと、それぞれの価格帯で確認したい点を整理しました。

具体的な商品は入れ替わりが早いため、まずはカテゴリの方向性を決めてから探すほうが効率的です。

子どもが参加するイベントでは、価格帯を問わず対象年齢の確認が欠かせません。

特賞に大型の家電や家具を選ぶ場合は、当日の受け渡し方法もあわせて決めておきましょう。

候補から外したい条件を、運営上のリスクとして5つに整理しました。

複数の条件に該当する景品は、候補から外す判断がしやすくなります。

逆に、5条件のいずれにも該当しにくいのが、小さく持ち帰れて使い道を選べる形式の景品です。

ビンゴ景品の経費処理と、法人が確認しておきたい法律の注意点

法人が主催する場合、景品には経理と法律の論点が加わります。

本章で整理するのは、次の3つです。

社内行事の景品費用について、勘定科目が自動的に決まるわけではありません。

「全員参加なら福利厚生費」といった単一条件での判定も難しいところです。

判断の際に確認が必要になる要素として、以下が挙げられます。

対象者が限定されている場合や、社外の取引先が参加して接待・贈答の性格を持つ場合は、福利厚生費以外の科目を検討することになります。

従業員が社内行事で景品を受け取る場合には、会社側の経費処理とは別に、景品を受け取った従業員側の課税についても確認が必要です。

その際に参考になるのが、国税庁が従業員レクリエーション旅行に関して示している考え方です。

従業員レクリエーション旅行の費用を参加者の給与として課税するかどうかは、企画立案や主催者、目的・規模・行程、従業員の参加割合、使用者および参加従業員の負担額・負担割合などを総合的に勘案して判定するとされています。そのうえで、社会通念上一般に行われているレクリエーション旅行と認められ、供与する経済的利益が少額であって少額不追求の趣旨を逸脱しないものであれば、参加者の給与としなくてもよいとされています。

参照:国税庁 タックスアンサー No.2603 従業員レクリエーション旅行や研修旅行

これは旅行についての規定であり、社内行事の景品にそのまま適用されるものではありません。

社内イベントの景品についても、支給の目的や対象者、景品の内容などによって従業員側の課税関係が異なる場合があるため、個別に確認する必要があります。

商品券やギフト券は現金そのものではありません。
ただし「現金ではないから課税の論点は生じない」と単純に整理するのは避けたいところです。

ここで分けて考えたいのが、会社側の経費処理と、受け取った個人側の課税。
この2つは別の判断であり、一方が決まればもう一方も決まるという関係にはありません。

受け取った個人側の課税についても、会社側の経費処理とは別に確認が必要です。
特に従業員が会社から商品券などの経済的利益を受け取る場合、給与所得として課税されることがあります。国税庁も、商品券を従業員に支給した事例について、給与等として課税の対象となるとしています。

なお、社内イベントの景品について一律の取り扱いが定められているわけではなく、支給の目的や対象者、景品の内容などによって判断が異なる場合があります。実際の取り扱いについては、税理士等の専門家に確認すると安心です。

「商品券にすれば非課税にできる」というように、扱いを選択できるものではありません。
金額が大きくなる場合や、対象者が限られる場合は、企画の段階で確認しておくと差し戻しを避けられます。

税務上の取り扱いは、個別の事情により異なります。実際の処理については、税理士等の専門家にご確認ください。

イベントの主催形態によって変わるのが、景品表示法の扱いです。
景品表示法上、商品・サービスの取引に付随して景品を提供する企画では、景品規制の対象となる場合があります。

参照:消費者庁 景品規制の概要

規制の対象は、商品・サービスの取引に付随して景品類を提供する場合です。
社内の親睦行事など、一般消費者との商品・サービスの取引に付随しない企画は、景品表示法の景品規制の対象外となります。

一方、店舗や商業施設が実施するビンゴのように、商品の購入や来店など、商品・サービスの取引に付随して景品を提供する場合は、一般懸賞に該当し、景品類の最高額や総額に制限がかかる場合があります。


来店者・購入者を対象としているかどうかだけでなく、景品の提供が取引に付随するものかどうかが判断の基準になります。 

具体的な上限は次のとおりです。

一般懸賞で提供できる景品類の最高額は、懸賞に係る取引の価額が5,000円未満の場合は取引価額の20倍まで、5,000円以上の場合は一律10万円までです。景品類の総額は懸賞に係る取引の予定総額の2%以内とされており、最高額と総額の両方の制限内で実施する必要があります。

参照:消費者庁 一般懸賞について

特賞を高額にする設計では、この上限に触れる可能性がある点に注意が必要です。
なお、購入や来店を条件としない企画であっても、企画の内容や実施方法によって扱いが異なるため、個別に確認が必要です。

企画内容を広く告知し、商品・サービスの購入や来店などの取引を条件とせず、広く一般に応募を募って抽選で金品が提供される企画は、いわゆる「オープン懸賞」として景品表示法の景品規制の対象外となる場合があります。

ただし、購入や来店を直接の条件としていなくても、企画の内容や実施方法によっては取引に付随すると判断され、景品規制の対象となる場合があります。

判断に迷う企画は、消費者庁の公開情報や専門家への確認をおすすめします。 

社内行事なのか、取引に付随する販促企画なのか。
この切り分けが、確認の出発点になります。 

まとめ|ビンゴ景品は「予算・個数・持ち帰り」の順に決める

ビンゴ景品の準備は、商品を探す前に規模を決めることで進めやすくなります。

本記事の要点は以下の4点です。

商品選びより先に確認しておきたいのは、持ち帰りの負担と経費処理の2点。

いずれも景品を決めた後では変更しにくいため、候補を絞る段階で確認しておきましょう。

税務上の取り扱いは、個別の事情により異なります。実際の処理については、税理士等の専門家にご確認ください。

2026年9月18日