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2025年7月1日

【例文あり】ビジネスでも使える6月の時候の挨拶

時候の挨拶とは、日本の手紙文化において季節の移り変わりを言葉で表す冒頭の決まり文句です。特に梅雨入りを迎える6月は、体調や天候に配慮した表現が好まれ、受け手への気遣いや心遣いが伝わります。

本記事では、6月の時候の挨拶の例文やポイントなどを解説します。

6月の時候の挨拶とは?

6月の特徴と季節感

6月は一年の中でも特に季節の変わり目を感じやすい月です。「梅雨」という独特の気象現象と、「初夏」から「盛夏」へと移行する過程が重なることで、手紙や挨拶文にも湿潤な空気感や瑞々しさを表現する語彙が数多く使われます。

◆ 気候:梅雨と初夏の共存

6月の代表的な気象といえば梅雨(つゆ)です。日本列島の広い範囲で梅雨入りが発表される時期であり、長くしとしとと降る雨、曇り空、湿度の高さなどが続きます。
この時期に使われる時候の言葉には以下のようなものがあります:

一方で、6月は夏至も迎えるため、昼が最も長くなり、暦の上では初夏の終わりから本格的な夏の始まりとなります。この季節感を「向暑」「薄暑」「初夏」などの表現で捉えることができます。

◆ 自然:植物・動物が豊かに

6月は自然の変化が鮮やかで、手紙に取り入れやすい季節です。

◆ 行事・歳時記との関わり

6月は年間行事が少ないと思われがちですが、実は日本文化と密接に関係する行事があります。

◆ 食文化や風物詩

食べ物や風物詩も6月らしさを伝える大切な要素です。

6月の時候の挨拶(上旬・中旬・下旬)

6月上旬の挨拶例

6月上旬は、まだ梅雨入りしていない地域も多く、初夏の爽やかさを表現するのが一般的です。

ビジネス向け

私用・カジュアル

6月中旬の挨拶例

梅雨の気配が色濃くなり、しっとりとした表現が中心になります。

ビジネス向け

私用・カジュアル

6月下旬の挨拶例

梅雨も終盤に差しかかり、蒸し暑さや夏の到来を感じさせる表現が用いられます。

ビジネス向け

私用・カジュアル

ビジネスシーンでの6月の時候の挨拶

漢語調の表現と例文

漢語調とは、「○○の候」「○○のみぎり」といったフォーマルな表現方法で、改まった文書に適しています。

よく使われる漢語調表現:

使用例:

向暑の候、貴社いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

送付状や履歴書での使い方

送付状例

入梅の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
さて、下記の書類を送付させていただきますので、ご査収の程お願い申し上げます。

履歴書添え状例

梅雨空が続くこの頃、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
このたびは貴重な機会を賜り、誠にありがとうございます。
下記に必要書類を同封いたしましたので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

プライベートでの6月の時候の挨拶

口語調・和語調の表現と例文

口語調や和語調は、温かみがあり、親しみやすい印象を与えます。友人や家族、親しい取引先におすすめです。

例文

親しい人への手紙での使い方

手紙例

梅雨入りしてから、傘が手放せない日が続いていますね。
お元気にされていますか?
紫陽花を見るたびに、去年一緒に行ったあの公園を思い出します。
体調を崩しやすい時期なので、どうかご自愛ください。

6月の結びの挨拶の例

時候の挨拶と同様に、結びの挨拶は手紙やメールの印象を左右する大切な要素です。6月は気候が不安定で体調を崩しやすいため、相手を気遣う言葉や健康を祈る表現が好まれます。

ビジネス向けの結びの挨拶

ビジネスでは、礼儀正しさ・誠実さ・今後の関係性を意識した文が基本です。6月特有の気候や状況に配慮した表現を用いると、信頼感や好印象に繋がります。

定番の表現例:

使用シーン例:

【営業メール】

今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
梅雨寒の折、どうぞご自愛くださいませ。

【請求書・見積書添付時】

ご査収のほどお願い申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

カジュアルな結びの挨拶

プライベートな手紙や親しい相手とのやりとりでは、形式にこだわらず、温かく自然な言葉選びが好印象です。季節の話題と健康への気遣いをさりげなく盛り込むのがポイントです。

カジュアルな例文:

親しい友人への使用例:

雨続きで洗濯物が乾かなくて大変だけど、なんだかんだで6月は好きです。
風邪などひかないように気をつけて。では、また連絡します!

祖父母や目上の親族宛て:

季節の変わり目ですので、お体を大切にお過ごしください。
近いうちにまたお顔を見せに行きますね。

6月の季節感を伝えるキーワード

挨拶文や手紙に6月ならではのキーワードを自然に盛り込むことで、豊かな季節感と情緒を表現できます。以下では、ジャンル別に代表的なキーワードとその表現例をご紹介します。

行事・イベント

6月には意外と多くの伝統行事や季節の節目があります。これらを文中に加えることで、文化的な奥行きや話題性を高められます。

花・植物・生き物

6月は植物が生き生きと輝く季節。自然や花の描写は、情緒あふれる表現として定番です。

天候・暦

6月の天候は「不安定さ」「湿度の高さ」「晴れ間のありがたさ」などがキーワードです。手紙においては天候をクッションにして本文へ移行することが多いため、豊富な語彙を覚えておくと便利です。

まとめ

6月は、気候的には過ごしづらさもある一方で、豊かな自然・文化・行事が凝縮された季節です。
挨拶文や手紙では、これらの特徴を的確に捉えた表現を用いることで、単なる形式ではない、“心を伝える文章”として相手の印象に残るものになります。

時候の挨拶と結びの言葉をセットで意識することで、文章の完成度が格段に上がります。ぜひ、この記事を参考に、6月らしい挨拶文を自分の言葉でつづってみてください。

2025年7月1日