卒園記念品はどう選ぶ?人気の品物・予算の目安と贈る相手別の注意点を解説

「卒園記念品の係になったけれど、何を選べばよいのか分からない」「予算はいくらにすれば、ほかの保護者に納得してもらえるのだろう」
年長クラスの保護者会役員や、園で記念品を準備する担当の方の中には、このような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、卒園記念品の準備について以下を解説します。
- 贈る相手(子ども・先生・園)ごとの考え方
- 予算の目安と、保護者会での決め方
- 人気として紹介されることが多い品物と選び方
- 先生・園に贈る際の注意点と、のしのマナー
読み終える頃には、保護者会で提案できる「誰に・いくらで・何を贈るか」の案がまとまっているはずです。
卒園記念品とは?贈る相手は「子ども・先生・園」の3つ
はじめに、卒園記念品の基本を整理します。本章では以下の2点を解説します。
- 贈る相手による3つの分類
- 卒園式から逆算した準備スケジュールの一例
卒園記念品は「誰から誰へ贈るか」で準備の進め方が変わる
卒園記念品とは、幼稚園・保育園・認定こども園の卒園に合わせて贈る記念の品物です。贈る側と受け取る側の組み合わせは、大きく3つに分けられます。

どれを実施するかは園や保護者会によって異なるため、まずは前年度の役員や園にこれまでの例を確認するとスムーズです。
準備は卒園式から逆算して進める|スケジュールの一例
名入れなど制作に日数がかかる品物もあるため、スケジュールは卒園式から逆算しておくと安心です。3月の卒園式に向けた流れの一例は以下のとおりです。

卒園記念品の予算の目安|目安の幅を知って保護者会で決める
予算は、保護者会で意見が分かれやすいポイントです。本章では以下の3点を解説します。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 子ども向けの予算の目安 | 紹介されている目安には幅がある |
| 予算の決め方 | 集金額から逆算して配分する |
| 集金と会計の段取り | 保護者間のトラブルを防ぐ工夫 |
子ども向けは1人あたり数百円〜3,000円程度まで目安に幅がある
子ども1人あたりの卒園記念品の予算は、記念品を扱う事業者や情報サイトで目安が紹介されることがあります。ただし、300〜1,000円程度とするものもあれば、500〜3,000円程度とするものもあり、示されている目安には幅があります。
また、これらは公的な調査に基づく数値ではなく、根拠が示されていないものもあります。金額そのものを基準にするより、保護者会費や集金額から無理のない範囲を決めるほうが、自分の園の条件に合わせやすくなります。
予算は「集金額」から逆算して配分する
たとえば、1家庭1,500円を25家庭から集める場合、総額は37,500円です。子ども向けに1人1,000円×25人で25,000円、先生への記念品に12,500円を充てる、といった配分が考えられます。あくまで計算上の一例であり、実際の金額は園の規模や贈る相手の数によって異なります。

保護者会費から支出するか、有志で集金するかによっても決め方は変わるため、最初に確認しておきましょう。
集金・会計の段取りで保護者間のトラブルを防ぐ
金銭が関わる準備では、次の点を押さえておくと保護者間の行き違いを防ぎやすくなります。
- 金額と使い道を事前に示し、有志で集める場合は参加が任意であることを明記する
- 集金方法(現金・送金サービスなど)と締め切りをあらかじめ決める
- 領収書やレシートを保管し、終了後に会計報告を行う
子どもに贈る卒園記念品の人気の品物と選び方
子ども向けの記念品は、候補が多く迷いやすい部分です。本章では以下の3点を解説します。
- 人気として紹介されることが多い品物
- 選ぶ前に確認したい2つのポイント
- 使い道を選べるギフトという選択肢
人気として紹介されることが多いのは小学校で使える学用品
卒園記念品の特集では、小学校入学後に使える学用品や、思い出を残せる品などが紹介されています。代表的な例は以下のとおりです。

なお、Web上の「人気ランキング」の多くは、販売事業者の販売実績や編集部の選定に基づくものです。公的な調査ではないため、参考情報の一つとして捉えるとよいでしょう。
選ぶ前に「学校の持ち物ルール」と「名入れの表記」を確認する
学用品を贈る場合は、入学する小学校によって持ち物のルールが異なる点に注意が必要です。卒園児の進学先が複数に分かれる園では、無地やシンプルなデザインのほうが、どの学校でも使いやすいと考えられます。
また、園児全員に同じ品物を用意する場合は、名入れの表記(漢字・ひらがな)や誤字がないかを保護者に確認してから発注すると安心です。
使い道を選べるギフトという選択肢
品物を一つに絞りきれない場合は、使い道を選べるギフトも選択肢になります。たとえばこども商品券のような子ども向けのギフト券は、加盟店でおもちゃやベビー子供用品、文具などの購入に使えるほか、レジャー施設やフォトスタジオなどでも利用できます。
ただし、引換対象の商品・サービスは加盟店によって異なり、券には有効期限も設けられています。また、金額が伝わりやすく、記念品として形に残りにくい面もあります。名入れ品などと組み合わせるかどうかも含め、保護者会や園の方針に合わせて検討するとよいでしょう。
先生・園に贈る卒園記念品の選び方と注意点
先生や園への記念品は、子ども向けとは異なる配慮が必要です。本章では以下の3点を解説します。
- 先生への記念品の選び方
- 園への寄贈品の決め方
- 受け取りのルールを事前に確認する理由
先生へは「気を遣わせない・分けやすい」ものを選ぶ
先生への記念品は、高価な品よりも気軽に受け取れるものが選ばれる傾向にあります。職員同士で分けられる個包装のお菓子や、ボールペン・ハンドクリームなど日常で使える品が例として挙げられます。
担任以外の先生にも感謝を伝えたい場合は、職員全体で分けられる品を選ぶと、特定の先生に偏らずに済みます。子どもたちの寄せ書きを添える方法もあります。
一方、現金や商品券などの金券類、高額な品物は、園のルールで受け取りを禁止している場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
園への寄贈品は「園で使ってもらえるもの」を事前に相談する
卒園児一同から園へ記念品を贈る場合、時計や絵本、遊具、園芸用品などが選ばれることがあります。ただし、必要な備品や置き場所の事情は園によって異なります。候補を決める前に、園へ希望を聞いておくのがおすすめです。
公立・私立を問わず受け取りのルールを事前に確認する
公立の幼稚園・保育所などでは、職員が地方公務員にあたる場合があります。地方公務員については、自治体ごとに職員倫理条例や倫理規程などが定められている場合があるため、記念品の受け取りについて事前に確認しておきましょう。
参照:ぎょうせい教育ライブラリ「最新 Q&A スクール・コンプライアンス120選 Q15」
具体的なルールは自治体や園によって異なります。保護者からの記念品を辞退している園もあれば、クラス一同からの品であれば受け取るとしている園もあるなど、対応はさまざまです。私立園でも独自の方針を設けている場合があるため、準備を始める前に園へ確認しておくと安心です。
卒園記念品の渡し方とのしのマナー
品物が決まったら、贈り方も整えておきましょう。本章では以下の2点を解説します。
- のしの表書きと贈り主の書き方
- 渡すタイミングと大人数分の手配
のしの表書きは「卒園記念」「御礼」などが使われる
子どもへの記念品には「卒園記念」「祝卒園」、先生への記念品には「御礼」「感謝」などの表書きが使われることがあります。卒園のお祝いには、紅白の蝶結び(花結び)の水引を用いるのが一般的です。
贈り主の名前は「保護者一同」「令和◯年度 卒園児一同」などとまとめて記載する方法もあります。
渡すタイミングと大人数分の手配は園と相談して決める
渡すタイミングは、卒園式の後や謝恩会など園の行事に合わせて、事前に園と相談して決めます。
子ども全員分の記念品は数が多いため、当日の受け渡し担当や保管場所もあわせて決めておくと慌てずに済みます。
また、園や保護者会でまとめて手配する場合は、商品・サービスによって支払い方法や納期が異なります。発注前に、必要な数量や納期、支払い方法を確認しておくと安心です。
まとめ|卒園記念品は「相手・予算・園の方針」の順に決める
卒園記念品の準備のポイントを整理します。
- 贈る相手は「子ども・先生・園」の3つ。まず前年度の例と園の方針を確認する
- 子ども向けの予算の目安は1人あたり数百円〜3,000円程度まで幅があり、公的な調査に基づく基準ではない。集金額から逆算して決める
- 子ども向けは小学校で使える学用品が多く紹介されている。学校の持ち物ルールや名入れの表記を確認する
- 先生へは気を遣わせない品を選び、金券類や高額品は園のルールを確認してから検討する。公立・私立を問わず受け取りのルールを事前に確認する
- のしは「卒園記念」「御礼」などの表書きを用い、渡すタイミングは園と相談して決める
準備の段取りを早めに整えておけば、当日は安心して卒園の日を迎えられるはずです。
